05. 残酷な質問


「パパとママどっちが好き?」

昔から幾度となく質問されてきた
つい先日も母に
「姉ちゃんは明らかにパパっ子だけど
あんたってどうなん?」と聞かれた
あたしは「自分が一番やから誰っ子でもない」
と答えた

昔は「ばぁちゃんっ子!」
とかその場に居ない人をあげていた
幼心にどちらか選んだら
どちらかを傷つけると
そう思ったのかもしれない

2歳の甥っ子に
「パパとママどっちが好き?」
と聞くと自分の名前を言った
他の人を比べると
必ずどちらかを選ぶのに
パパとママを比べる時だけ
自分の名前を呼ぶのだ

子どもとしては何気にこの質問ってキツい
うちの姉みたいに「パパ!!」と
あっさり答えれる子も居れば
あたしや甥っ子みたいにどちらも選ばずに
いや選べずに「自分が一番」と
答える子も居る

選ぶ選ばんっつー前に
パパとママじゃ次元が違うとゆーか
比べる対象にならないとゆーか…
「あたしと仕事どっちが大事なの?!」
とゆー質問も次元が違うから
比べ様がないんだよね
両方あるからこそ今の自分があるんだから
どちらを選んでもダメなんだよね

答えようがない質問ほど残酷な質問はないと思う
でも聞かずにはいられないんだろうな…