06. それは息を飲むような

薄暗い部屋
響くのは
シーツの甘い音色
すこし眠そうに
うっとりとしたその瞳
幸せそうに愛の言葉を漏らすと
溶けてしまう
声を出すのも勿体無くて
思わず息を飲む
どこもかしこも硬いのに
何で唇だけ柔らかいのかしら
目を閉じて
キスをねだって
甘い甘い世界におぼれていく