09. 有毒ロゼット


紅い華が舞う
ひらり ひらり
まるで糸を切られた
操り人形のよう
このまま時を
止めてしまえば善い

愛して欲しいと
願い流した涙は
何処へ逝ったの
あたしは゛独゛なんだよ

教えてよ 彼岸花
想いのカケラは
散ってしまったの
後は帰るだけ
また会う日を楽しみに


沙華の花が咲く
ふわり ふわり
まるで炭酸抜けた
ソーダみたいに
白く淡く
消えてしまえば善い

愛してくれぬと
知ってしまったあたしは
無気味に笑った
あたしは゛毒゛なんだよ

伝えてよ彼岸花
想い合ってても
繋がらないの
後は忌むだけ
想うのは君一人だけ